さくらい動物クリニック

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健康管理, 動物医療

おしっこの病気について

暑い夏が終わり、急に涼しくなってきましたが、動物の体調管理は万全でしょうか?

 

今回は動物のおしっこの病気についてお話しをしたいと思います。

 

ご家族の皆さんは、動物のおしっこをチェックしたことがありますか?

これから寒くなってくると、運動量が減り➡水をあまり飲まなくなり➡尿が濃くなる➡おしっこの病気になりやすくなるという悪循環になります。

日頃からいつものおしっこの状態を把握しておくことでちょっとした変化に気付きやすく病気の早期発見&早期治療に繋がります。

 

自宅でできる主なチェック項目

●尿の色

●尿の臭い

●排尿の回数

●排尿の量

●飲水量

●いつもと違う場所での排尿 

などがあげられます。

 

主なおしっこの病気として

●膀胱炎:膀胱内で細菌感染、ストレス、結石などが原因で炎症が起きる病気

●尿路結石:食事のアンバランス、飲水量の減少、細菌感染などによって、尿路内に砂や石のような物(結石)ができる病気

●腎不全:腎臓の機能が正常に働かなくなり、体の中で不要になった老廃物や毒素を尿へ排出できなくなる病気

●尿道閉塞:尿道結石や腫瘍などによって尿道が閉塞されて、排尿ができない病気(完全閉塞の場合、緊急処置が必要になります)

 

症状としては様々ありますが、下記の項目がいくつか当てはまるようでしたら、早めの受診をお勧めします!

●おしっこに血が混じっている

●何回もトイレに行く

●おしっこが出ていない

●トイレ以外の所でおしっこをしている

●おしっこをする時、痛がったり鳴いている

●陰部をよく舐めている

●おしっこが濁っている、キラキラ光った物がある

●食欲・元気がない

●嘔吐・下痢をしている

●水をよく飲むようになった

●最近痩せたきた

 

原因によって治療法は違いますが、問診・尿検査・血液検査・超音波検査・レントゲン検査などの検査を行い

病気を特定していきます。

 

かわいい家族が病気にならないよう、日頃のケアも大切です。

●新鮮な水をいつでも飲めるようにする

●清潔なトイレ

●適度な運動

●ストレスを溜めさせない

●おしっこの病気になりにくいフードを与える(獣医師の診断が必要です)

●定期的に血液検査・尿検査などを受ける

 

おしっこの病気について、簡単にお話しさせていただきましたが、似たような症状でも異なる病気のこともあり、治療法も様々です。それぞれの子に適した治療を獣医師と相談していくことが大切です。

少しでもおかしいなと思った時は、お気軽にご相談ください。

                                動物看護師 汐崎