さくらい動物クリニック

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外耳炎について

長い連休も終わりましたが、皆さんはお休み中、愛犬、愛猫達といかがお過ごしでしたでしょうか?

そして、犬ちゃんの狂犬病注射、フィラリア予防と、まだあまり普及していませんが、猫ちゃんのフィラリア予防はお済でしょうか?まだの方はお早めに!!

 

これから梅雨の時期です。そこで、今回はこれからの季節増えてくる、外耳炎についてお話ししようと思います。

 

まず、外耳とは耳の穴から鼓膜までの間のことを言い、その部分にできる炎症を「外耳炎」と言います。

原因は、

◎細菌や真菌の異常繁殖

◎耳ダニ(ミミヒゼンダニ)などの寄生虫

◎異物混入

◎アレルギー・アトピー性皮膚炎

◎誤ったホームケア

◎腫瘍 など、と様々です。

 

症状としては、

◎頭をよく振る

◎足で耳や耳の後ろ、首を頻繁に引っ掻いている

◎耳を床に擦り付ける

◎耳垢が黒い・耳垢が多い

◎耳ダレ(液体、膿のようなもの)が出ている

◎悪臭がする

◎耳を触られるのを嫌がる、痛がる

◎頭を傾けている

◎耳の中が赤く腫れている、できものがある

上記で、当てはまるものがあれば要注意です!!

 

治療は、原因によって様々ですが、耳道の洗浄、内服薬や点耳薬、駆虫薬、アレルゲンの除去(フードの変更など)、耳を掻けないようにカラーの着用、場合によっては手術が必要になる場合もあります。 

 

原因によっては、外耳炎になりやすい犬種・猫種があるのですが、外耳炎は、いつ、どの子がなってもおかしくない病気なので、ご家族が日頃から動物の健康時の様子を把握し、ちょっとした変化に気付いてあげて、早めに来院していただければと思います。

慢性化してしまったり、悪化して中耳炎や内耳炎になってしまうこともあるので、早期発見・早期治療が動物やご家族の負担が少なくて済むと思います。

 

お家での日頃のケアについてですが、耳には本来、古くなって脱落した皮膚や汚れを外に出す能力があるので、基本的に耳そうじは絶対に必要というわけではないですし、綿棒などでそうじをしていまうと耳の中を傷つけてしまったり、汚れを中に押し込んでしまう事があるので、もしお家でケアをされるのであれば耳用の洗浄液をコットンなどのやわらかいものにつけて、指でとれる範囲の汚れを軽く拭き取る程度で大丈夫です。(→健康な耳の場合のケア方法です!)

耳の中に毛が生える犬種の子は定期的にトリマーさんなどプロの方にお手入れをしてもらって下さい。

お家で耳そうじが難しい子は、病院でもできますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

 

 

                                            動物看護師 汐崎