まだまだ暑い日もありますが、少しずつ秋の気配が近づいてきましたね。
今回は、犬種名の由来についてご紹介していきたいと思います。
主に「住んでいた場所からついた名前」、「体の特徴からついた名前」、
「仕事や行動からついた名前」と大きく3つに分かれます。
諸説ありますので、そのうちの何パターンかご紹介していきます。
チワワ
アメリカに隣接するメキシコ北部のチワワ州原産であることが由来です。
「テチチ」という小さな赤褐色の犬がチワワの先祖ともいわれているそうです。
トイ・プードル
カモなどを捕まえる鳥獣猟犬として活躍していたため、
泳ぎが得意でした。その為、ドイツ語で「水中でバチャバチャと
音を立てる」という意味の「pudel(プデル)」と名付けられ、
イギリスで「poodle(プードル)」と呼ばれるようになったことが
由来です。「トイ」は「小型」や「小さな」という意味の「toy(トイ)」
からきています。
ダックスフンド
アナグマ狩りのための猟犬として活躍していました。
その為、ドイツ語で「アナグマ」という意味の「dachs(ダックス)」と、
「犬」という意味の「hund(フント)」をくっつけたことが由来です。
ダックス「フンド」とも、ダックス「フント」とも呼ばれますが、
これは、ドイツ語では「フンド」と読み、英語では「フント」と
読むからだそうです。
柴犬
有力な3つの説があります。1つ目は古語で「小さなもの」を表す「柴」が由来と
という説です。2つ目は、柴藪(低い木々や林が茂っている場所)を潜って
小動物や鳥を捕まえる猟犬として活躍していたことから名付けられた説です。
3つ目は、柴(背の低い雑木)が枯れた時の色が、柴犬の赤褐色の毛色に似ている
ことから呼ばれるようになった説です。他にも、信州(長野県)にある「柴村」と
いう場所が由来という説、柴木で染めた茶色のことを「柴色(ふし色)」と呼び、
柴犬の毛色とよく似ているためこの色が由来となった説など、「柴犬」の由来は
今も謎に包まれています。
ポメラニアン
ポーランド北西部からドイツ北東部にあたるポメラニア地方に元となる
犬種が多く存在しています。ポメラニア地方をドイツ語では「ポンメル地方」、
英語では「ポメラニア地方」と呼ぶことが由来となっています。
M.シュナウザー
ドイツ語で「口ひげ」という意味の「シュナウザー」が由来です。
ヨークシャー・テリア
イギリスのヨークシャー地方原産であることが由来です。
当初は「ブロークン・ヘアード・スコッチ・テリア」ととても
長い名前で呼ばれていたそうですが、定着せず、今の名前となったそうです。
シー・ズー
見た目がライオンに似ていることから、中国で「獅子狗(シー・ズー・クウ)」と
呼ばれていました。後に、イギリスに渡りますが、そのままの発音として伝わり、
「シーズー」と呼ばれるようになったことが由来です。
マルチーズ
諸説ありますが、地中海のマルタ島原産であることが由来とされています。
3000年以上も前から愛玩犬として人と共に生活をしてきた歴史を持つので
「犬の貴族」と呼ばれることもあります。
フレンチ・ブルドッグ
イギリス原産のブルドッグ(マスチフ系の闘犬など諸説あります)をフランスに持ち込み、
小型化をし、荒々しい性格をとりのぞいていきました。それが名前の由来となっています。
● ゴールデン・レトリバー
ハンターが仕留めた獲物を傷つけず回収する鳥獣猟犬として活躍していました。
その為、英語で「回収する」という意味の「retrieve(レトリーブ)」と毛色から
「ゴールデン・レトリバー」と呼ばれるようになったことが由来です。
元は、「イエロー・レトリバー」とも呼ばれていたそうです。
お家のわんちゃんはいらっしゃいましたか?
豆知識にはなりますが、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
動物看護師 阿部