さくらい動物クリニック

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ホームケア ネコちゃん編

ネコちゃんの爪のお手入れはできていますか?

  

ネコちゃんの伸びた爪は、針のように先が尖っています。

 

ネコちゃんは「爪とぎ」をしているから爪切りは必要ないのでは?と思われるかもしれませんが、「爪とぎ」は表面の古くなった爪をはがし、新しく尖った爪を使えるようにする行為です。

 

室内で生活するネコちゃんは、長い爪がカーテンや絨毯などに引っかかり爪が折れてしまうことがあります。

同居ネコちゃん同士のケンカやご家族がひっかかれた時に、尖った爪で怪我をする危険性があります。

家の壁や家具が爪とぎで傷むこともあります。

また、あまり爪とぎをしない子や、高齢になり爪をとぐ回数が減ったネコちゃんは、古い爪がいつまでもはがれず残り、爪が太く固くなり、最終的には巻きついて歩きにくくなり、肉球に爪が刺さってしまう恐れもあります。

こういった事を防ぐ為に、定期的に爪切りを行いましょう。

 

ネコちゃんの爪は通常は指の中に隠れています。指を軽く押して爪を出します。

ワンちゃんと同じように、ネコちゃんの爪にも血管と神経が通っていますが、ほとんどのネコちゃんの爪は血管が透けて見えているので、白く先の尖っている部分を切りましょう。ネコちゃんも狼爪(人の親指に相当する指。通常は前肢にだけあります)を切り忘れないようにしましょう。

 

ワンちゃん同様、生後8週齢くらいから爪切りの練習を始め、子ネコちゃんのうちから爪切りに慣らしておくことも大切です。

まずは手先足先を触ることから始め、ご家族は"爪切りをするぞ!!"と意気込まず、普段のコミュニケーションの中で、ひざの上などでネコちゃんがリラックスしている時に、切れる爪だけを1~2本だけ切るのも良いでしょう。爪切りの道具も切る時に出すのではなく、いつも目に付くような所に置いておくと、爪切りに対する警戒心が少し和らぐかもしれません。

切らせてくれたら、おやつを与える等、爪切りも含めて楽しい時間にしてあげてください。

時間をかけず素早く切ることがネコちゃんの爪切りのポイントです!

爪切りを嫌がるネコちゃんは、タオルで顔を覆って目隠しをしたり、体全体をお気に入りのブランケットなどで包み込んで安心させてあげるのも良いでしょう。

ネコちゃんを洗濯ネットに入れて、爪切りをする足だけをネットから出して行うという方法もあります。暴れる子はネットに入っている方が落ち着くのでご家族のケガも防ぐことができるかもしれません。

 

猫の爪切りはこの方法がベスト!というものはなく、ネコちゃんの数だけ、その子にとってのベストな方法があると思います。

お家では嫌がって暴れて、爪切りをさせてくれず、当院に来院するネコちゃんの中には、病院では大人しく爪切りをさせてくれる子も多くいます(緊張して猫を被っているようです(笑))。若い猫ちゃんだと車や病院に少しでも慣れてもらえるように、定期的に爪切りに来ていただくのも1つの手段です。

 

わんちゃんよりもしつけの難しい、気ままなネコちゃんの爪切りは、決してお互いに無理をせず行いましょう。

 

 

 受付スタッフ 越智