さくらい動物クリニック

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動物の防災対策

 愛媛は天候も穏やかで、瀬戸内海に面している地域では津波の心配も少ないということもあり、災害時の備えに対してつい後回しになってしまっています。

 

そのうち、と思いながら全く備えができていません(> <)。

犬用の非常食なども作られている昨今ですので、反省の意味も込めて動物の防災対策について少しお話します。

主に犬に関してですが、他の動物にも応用できますので、よかったら参考にしてください。

 

まずは、備えておくべきものです。

・フード、水、食器

 当然ですが、人の食料は支給されても、動物のごはんはそうはいかないので、常温で保存可能なフード、水が必要です。普段特定のものしか食べない子は、災害時などにそのフードが入手できなくなる可能性もあるので、普段から2~3種類のフードに慣れさせておくこともよい方法です。

・キャリーやケージ

 生活スペースが限られてくることや、他の動物がすぐ近くにいることもあります。また移動時にも、キャリーまたはケージが必要です。ハーネスやリードだけでは周囲を気にして鳴いたり、リードが切れたりすることもあります。普段からキャリーやケージに入ることに慣れさせておくとそこが安心できるスペースとなりよいでしょう。

・動物の情報や連絡先

 万が一、行方がわからなくなったときには、迷子札や狂犬病済票、マイクロチップなどが手掛かりになることがあります。首輪やハーネスなどに着けておくとよいでしょう。普段、家の中で首輪等をしていない子でも、お散歩の時や緊急時には着けておきましょう。動物の名前・写真・品種・性別などがわかる健康手帳などもあればよりよいと思います。

・ペットシーツなど

 排泄物を片付けるために必要です。同じ場所でないと排泄できなかったり、外でないと排泄しない子の場合、環境の変化に対応できず、膀胱炎や下痢を起こすことがあります。場所が変わっても、ペットシーツ(や新聞紙など)の上で普段から排泄ができると、ケージの中や車の中でも排泄できるので、犬にとっても環境の変化のストレスが軽減されます。トイレトレーニングについてのブログで、もう少し詳しく記載しています。ゴミ袋もセットで準備しておきます。

(・薬)

 予備で処方することは難しいですが、インスリンなどなくては命に関わるような薬は少し余裕をもって処方してもらうといいと思います。もちろん、薬に関しては症状にもよりますので、診察が必要です。ご家族は、普段動物が飲んでいる薬の種類や量、そして動物の体重をしっかり把握しておくということが1番の備えになります。

 

以下は、あると便利なものです

・毛布やタオル

・ドライシャンプー、ブラシ

 寒さ対策や、水や排泄物で汚れてしまった時など、あると便利だと思います。動物にも使いやすいアルコールなどの含まれていないウエットティッシュも重宝します。

 

 その他普段の生活で欠かせないもの、というのはそれぞれあるかと思います。

これを書きながら、物資の備えも大事ですが、普段の生活面での備えがそれ以上に重要だと感じました。

普段からケージに慣らす、排泄や無駄吠えのしつけ、予防接種等をしっかり行っていることが、自然と防災対策になってきます。動物やご家族のためだけではなく、社会的なマナーとしても、日ごろからの基本的なしつけは本当に大切だと改めて感じました。当院に通院されている方には、健康手帳をお渡しできますので(犬、猫、ウサギ、フェレットのみです)、ご希望の方はスタッフに声をお掛けください。