動物を怖がらせないよう、そしてご家族に気兼ねなく何でもお話していただけるような環境づくりを心掛けています。小さな病院ですが、少しでも快適に過ごしていただけるよう心掛けています。動物にも、なるべく怖がらないよう優しく声をかけて、ワンちゃんなら喜んで尻尾を振ってもらえるような、猫ちゃんならゴロゴロ喉をならしてもらえるような診察ができたらと思っています。
ウサギ、フェレット、ハムスターなど、いわゆる'エキゾチックアニマル'の診察も行っています。しかし、犬・猫以外の動物は飼育頭数も来院数も少なく、私自身が未熟なところもあり、診察できる動物も限られています。食餌や飼育法などは、ご家族の方が知識、経験ともに豊富なこともしばしばあります。それでも、ご家族と一緒に勉強しながら、時には教えていただきながら、治療を進めていきたいと思っております。
動物も長生きできる環境になり、それゆえ'がん'になる動物も増えてきています。今まで治療が困難であったがんも、手術、化学療法、放射線治療など、様々な治療法により、動物がより長生きできるだけでなく、QOL(生活の質)の向上も可能になってきています。がんになった動物は高齢であることが多く、心臓疾患や腎臓疾患を伴っている事も少なくありません。そのため積極的な治療が難しい場合もありますが、動物やご家族にとって最良の方法が見つかるよう、治療の選択肢を広げていけたら、と思っています。がんは治療法でも予後が大きく変わってくることがあります。もっと、よい治療ができたのではないか、という後悔がご家族にないようにするためにも、力を入れて取り組んでまいります。
動物病院の範疇というのはかなり広く、すべての伴侶動物のすべての科目は1人の獣医師で網羅できるものではありません。さらに獣医療の進歩も目まぐるしく、新しい治療、高度医療がどんどん発展しています。これからは動物病院も各専門分野の獣医師が、よりよい獣医療を提供していく時代です。
当院はホームドクター(1次診療施設)であり、日常の些細な事から、病気の予防、治療などの診療を行っていますが、よりよい治療を提供させていただく手段として、専門的な検査、治療が必要な場合はそれが可能な動物病院をご紹介させていただく、という形をとっています。困ったことがあれば、まずはご相談ください。