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さくらい動物クリニック

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ブログ

健康管理

おしっこの病気と食餌管理について

新しい年が明け、寒さも本格的な時期になってきました。

寒くなると増えてくるのが以前にもお話しさせていただいたおしっこの病気です。

今回は、その中でもワンちゃんネコちゃんに共通してよく見られる尿路結石と、それに対応したフードについてお話したいと思います。

 

尿路結石は尿中に含まれるリン、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分が結晶化したものです。腎臓・膀胱などの泌尿器で結石となり、頻尿や血尿など様々な症状を引き起こします。

 

大きさは目に見えないほどの"結晶"からクルミ大程のものまで様々ですが、結石や結晶が尿管・尿道などに詰まって尿が出なくなると、血液中の老廃物が体外に排出されず、急性腎不全を起こす可能性があり、命に危険が及ぶこともあります。

 

結石(結晶)には種類がありますが、その中でも発生の多いものが、尿のpHがアルカリ性に傾くことで形成される「ストルバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)」と尿中のカルシウムやシュウ酸の増加で形成される「シュウ酸カルシウム」という結石です。

結石(結晶)ができてしまった時の管理はそれぞれ異なっています。

ストルバイトができてしまった時は

○尿pHを酸性にする

ストルバイトは酸性尿中でよく溶けます。

カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムを多く摂りすぎると尿pHがアルカリ性に傾いてしまうので、それらを多く含む煮干し・のりなどのおやつやミネラルウォーターには注意が必要です。

○マグネシウムの摂取量を制限する

マグネシウムを多く含む食事を摂ると、尿中への排泄量が増加し、ストルバイトができやすくなります。

○尿量を増やす

水分摂取量が減ると尿量が減り、おしっこが濃くなり結晶ができやすくなるので、飲水量を増やし、尿量を増やすことが大切です。

シュウ酸カルシウムができてしまった時は

ストルバイトと違い、溶かすことができないので、結石ができた場合は手術で除去するしかありません。できないようにすることが重要になります。

ところが、ストルバイトを管理するために尿pHを酸性にし、マグネシウムを過剰に制限すると、シュウ酸カルシウムのリスクが増えてしまうそうです。

 

そこでご提案したいのが、ストルバイトとシュウ酸カルシウム、どちらもバランスよく管理できるフードの選択です。

 

先日、フードメーカーさんに院内セミナーをしていただき、尿路結石に対応のフードについて勉強しました。これらのフードの特徴は、

○マグネシウムの含有量を制限

○ミネラルなどの栄養バランスを調整することで、尿のpHを弱酸性に保ち、健康的な尿量が維持できるように設計

このことによって、ストルバイトを溶かすことができ、ストルバイトとシュウ酸カルシウムを同時に予防することができます。

また、これらの特徴に加えて

○高齢の子用

○太り気味の子用

○小型犬用

○食物アレルギーの犬用

○ストレス性膀胱炎の猫に対応

など、様々なバリエーションがあります。また、ウェットタイプもありますので、普段からお水を飲む量が少ない子にはおすすめです。

 

我が家にも、10歳と5歳になる猫がいて、数年前になりますが、どちらもストルバイト結晶ができてしまった事があります。症状も、トイレ以外の所でおしっこをしてしまったり、何度もトイレに行くのに量が出ていなかったりと、それぞれ違っていましたが、動物病院で処方されたフードに変えたところ、症状は治まり、しばらく続けるとストルバイトも溶けてなくなりました。

ところが!治ったと思って安心し、元のフードに戻したところ、、、数か月後には再発してしまったのです。その時は定期的に尿検査をしていたため、これといった症状が出る前に気付くことができたのですが、改めてフード選びの大切さを実感することになりました。

市販されているフードの中にも「下部尿路用」などと書かれたものがありますが、病院で診断後に処方されるフードとは効果が全く異なるものもあり、自己判断で変えてしまうと再発のリスクが上がるかもしれません。私自身そのことを反省し、現在は処方食を続けていて、再発をすることもなく、良いおしっこの状態を保つことができています。

 

当院にも、おしっこが出なくなって来院するワンちゃんネコちゃんがいて、その姿がとても辛そうです。処置をして、無事おしっこが出た時はホッとしますが、中には手術が必要なほど重症化してしまっている子もいます。

 

大切な家族であるワンちゃんネコちゃんに辛い思いをさせないために、日頃からトイレの様子や飲水量をチェックしたり、太りすぎないように注意すること、適切な運動をさせること、適切なフード選びを意識することなど、予防のためにできることはたくさんあります。

そして、定期的な健康診断(血液検査・尿検査・エコー検査・レントゲン検査など)を動物病院で受けていただくことも、様々な病気の早期発見早期治療につながるのではないかと思います。

現在、トイレのトラブルを抱えていたり、今はまだ症状は出ていないけど、不安に思う事や気になったことがありましたらぜひご相談くださいね。

 

 さくらい動物クリニック スタッフ 大塚